フッ素について

さいたま市浦和区、浦和駅西口徒歩1分にある歯科医院、浦和吉見歯科クリニックです。
浦和吉見歯科クリニックでは「真の歯科医療の実践」を合言葉にスタッフ一同、日々歯科診療に携わっております。

28年度文部科学省の学校保健統計調査が発表されました。
それによると、新潟県の12歳児の1人平均の虫歯の数が全国最少の0.4本、有病率が21.6%で17年連続日本一を達成し、先日、その新潟県が取り組んでいる虫歯予防についてテレビで放送されていました。
新潟県では1970年に全国で初めてフッ素洗口を取り入れ、昨年の保育園、小学校での実施率は83.9%にのぼることや学校と歯科医院が連携し、虫歯予防を積極的に推進している事などが取り上げられていました。
ちなみに、全国平均は0.84本。浦和吉見歯科クリニックのある埼玉県は0.6本で他県と並び4位、最下位は沖縄県で1.9本という結果でした。

フッ素塗布は今や歯磨きよりも虫歯予防において大切だという考えが虫歯予防専門家の間では主流となっています。
日本では「フッ素は危険だ!」と目の敵にしているような情報がネットなどで目にする事もありますが、そもそもフッ素は私達の身の回りに存在し緑茶、塩、魚介類などに多く含まれており日常生活において普通に摂取しているので心配ありません。
心配ないと言っても大量に摂取すると吐き気や腹痛など体に影響がみられる場合もあります。
通常、薬には用法、用量というものがあります。同じ薬でも量や飲み方が間違っていると期待する効果が得られないどころか毒になることすらあります。
フッ素もそれと同じなのです。適切な量と方法でフッ素を取り入れる事をすれば虫歯予防において効果的なのです。

フッ素には

①歯を強くする
フッ素が歯の表面に作用し強い結晶となり虫歯菌が作り出す酸から歯を守ってくれます。つまり歯の質を硬くして歯を溶けにくくします。

②歯を再石灰化する
虫歯菌によって作られた菌が歯を溶かし始めた場合、唾液中に含まれるミネラルの沈着を促す事で歯を修復します。これを再石灰化といいます。

③酸の生成を抑制する
フッ素の持つ抗菌作用が虫歯菌にも働き、虫歯菌が活動しづらくなり酸を作り出すのを押さえる

フッ素には上記のような効果があり浦和吉見歯科クリニックでは患者様に虫歯予防としてフッ素塗布をお勧めしています。

ここで、浦和吉見歯科クリニックで行っているフッ素塗布についてご紹介したいと思います。

①自宅において
浦和吉見歯科クリニックでは自宅において歯磨き粉のようにチューブに入ったジェルタイプのフッ素をお勧めしています。
歯磨きをした後にコーティング剤のように使用します。
1回使用量は0.5g以上。使用後、飲食はできれば2時間(最低でも1時間)は避ける。1日2回使用するのが最も効果的です。ただ、フッ素の濃度が低いと効果が得られません。WHOによれば、500ppm未満の物は殆ど効果がないとしています。
浦和吉見歯科クリニックでは大人用に950ppm、子人用500ppmのフッ素ジェル
をご用意しております。
日本においてはフッ素の上限が1000ppm
とされていましたが、2017年3月に国際基準と同様にフッ素が1500ppmを上限として配合されたハミガキの販売が認められました。
浦和吉見歯科クリニックでも準備ができ次第、ご紹介したいと思います。

②診療室において
浦和吉見歯科クリニックの診療室では半年に1回のペースで高濃度9000ppmのフッ素塗布を行っています。
もちろん患者様の虫歯のリスクに合わせて、リスクの高い方には2~3ヶ月に1度のフッ素塗布を行っています。ただ、フッ素を塗るだけではあまり効果は得られません。
唾液やプラックはフッ素の歯への浸透を妨げます。
そこで、浦和吉見歯科クリニックではエアフローという特殊な機械を使用し歯についているプラックを取り除いてから歯を乾燥させ、しっかりとフッ素が歯に浸透するようにしています。

浦和吉見歯科クリニックでは、患者様に自宅で毎日、低濃度(500ppm以上)のフッ素ジェルを毎日使用して頂き、診療室では患者様のリスクに合わせ3ヶ月~半年のペースで高濃度(9000ppm)のフッ素塗布をお勧め致します。
フッ素塗布をすれば全く虫歯にならないというわけではありませんが、少しでも虫歯のリスクを低くし虫歯になりにくい状態にする事が期待できます。

浦和吉見歯科クリニックでは医学的知識を毎日向上させ、患者様のお口の健康を守り多くの患者様の心からの笑顔を見るために頑張って行きます!!