なんで歯肉からの出血がダメなのか。

こんにちは!

浦和駅から徒歩2分、浦和吉見歯科クリニックです。

 

みなさん、歯医者さんでの定期処置でよく言われること、ありませんか?

 

「歯肉から出血があるところがあります。」

 

なんで言われてしまうのでしょうか。

 

それは、歯周病原菌が鉄分大好きな菌だからです。

 

歯周病原菌の中でも

ポロフィロモナス・ジンジバリス

トレポネーマ・デンティコーラ

タンネレラ・フォーサイセンシス

この3つは特に毒性が強く、レッドコンプレックス(赤信号)と呼ばれています。

 

これらのレッドコンプレックスは鉄分が大好きです。

 

歯周組織、血管、全身にも悪影響を及ぼす菌です。

 

清掃状態がよくなく、プラック(歯垢、細菌の塊)が残っていると、病原性を増して歯周炎を起こします。

 

そして、歯肉から出血を起こすと、血液の中の鉄分を栄養にして、歯周病原菌が一気に増殖し、病原性がさらに高くなります。

 

そうなると、歯周病はさらに悪化し、最悪、ご自分の歯とお別れしなければいけなくなることにつながります。

 

健康で清潔なお口の中では歯周病原菌は栄養不足で増殖することができません。

 

歯肉からの出血があったときは、歯周炎発症のサインです。

 

もう一度、歯磨きの状態をチェックしてみてください。

 

定期処置では、日頃の歯磨きだけでは落としきれない細菌をしっかり除菌します。

 

レッドコンプレックスに悪さをさせないよう、しっかり定期処置を行い、歯周病に打ち勝ちましょう!